今朝起きてみると、携帯電話に父からの短信のメッセージが入っていました。今日お誕生日を迎えた祖母に私が送ったカードが届いたという知らせでした。
昔は手紙を書く習慣がありましたが、今はメールという便利ながらも厄介な代物があるため、家族や友人へのお誕生日のご挨拶は、ついメールで済ませてしまいがち。。。祖母はもとより家族や知人に最後にお手紙を出したのは一体いつのことだっただろうか、と反省し、今年こそは少なくても祖母へのお誕生日のお祝いのカードだけは8月に入ったらすぐに送付しようと思っていながら、再びぎりぎりセーフで先週送ったばかりでした。
祖母は、元気に現役で商店を営んでいた頃、たまに、遠くにいる孫娘のためにと、ゆっくりと時間をかけて書いてくれたんだな、とわかるような丁寧な字体でお手紙をしたためてくれたものでした。その祖母の息子の父も、とても筆まめで、定期的に送ってくれている家族や知人へのニュースレターの中に必ず一筆「元気だよ」とか「XXさん(夫)によろしくね」など手書きの文章とお茶目な絵文字を添えてくれるので、その一言を読んだり絵文字の意味を考えたりするのは、とても楽しみなものです。
祖母が105歳のお誕生日を迎えた今日、庭の花を摘みながら、小学校の高学年の頃100円位の花束を3束ほど買って帰ったり、高校生の頃大きなカスミソウの花束を買って帰ったりして「畑にいっぱいお花があるんだから、ほかの店でお花は買ってこなくてもいいんじゃないの?」と言って窘められた日のことや、丹精込めて野菜や花々を育て畑に這い蹲るようにしてカマを使って草取りをしていた祖母の姿や、遠い少女時代の沢山の出来事を思い出し、あらためて愛情と真心をこめて大切に育ててくれた祖父母や両親に対する感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
朝、感慨深い思いで祖母や日本の家族を懐かしんだ後、とうにお誕生日が過ぎてしまった(あるいはすぐそこまで来ている)日本に住む姉妹たちにメールで「遅くなったけれどカード送ります。」という懺悔の思いを託したメッセージを送ったことは言うまでもありません。
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