IMG_1937

この澄み切った空の色は
たしかに 
住み慣れた町を去り
新しい家に移り住んでまもない 
春の午後
目の前に 広がっていた 
あの時の 空の色と同じだ - 。

道端にたたずんで あの樹木を眺める度に
家族と過ごした あの頃を思い出す。

大きな家の中には
父がいて 母がいて 祖母がいて 

そして
そこには
いつも
子どもたちの笑い声が 響いていた。

廊下の柱に 顔を近づけると
ツーンと いい香りが 鼻孔をついて
天井にも 障子にも 
ふすまにも 床にも 階段にも
そこかしこに 木の匂いが漂う 
あの大きな家の中には
いつも だれかしら いた。

道端にたたずんで あの樹木を眺めるたびに
家族と過ごした あの頃を 思い出す。

木の香に包まれて 眠りについた
あの大きな家を 思い出す。

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