窓のある風景

 ある日のことでした。キッチンで食器洗いをしていると、窓の外のプランターの忘れな草に、こんな素敵なお友達が遊びに来ていました。水を出しっぱなしにしたまま、お友達の様子をうかがっていると、ほんの一瞬目が合いました。

 その後も、お友達は、プランターの忘れな草とくっついては離れ、またくっついては離れ。。。

 流し台の皿洗いを終えて再び窓の外を見てみると、いつの間にかそのお友達は、いなくなってしまっていました。

 

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と或る日、農場にて。。。

 ある日の夕刻、出先から帰宅した夫が言いました。「七面鳥と狐に出会ったよ!」

 翌日、ご近所のBさんの農場のとうもろこし畑の脇の農道をのろのろと運転していると、とうもろこしと豆畑の境に一頭のシカが立ち、じっとこちらを見つめていました。

 車を停めて窓を開けると、いきなりシカは駆けだしました。

 。。。ぴょーん、ぴょーん、ぴょーん。。。

 ずっと遠くのほうまで駆けて行ってしまったシカは、一度だけ立ち止まって懐かしそうに振り返り、やがて、とうもろこし畑の向こうに消え去っていってしまったのでした。

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海のような、空のような。。。

海のような、空のような、野原のような、

この空間に続く扉を開ける時、

わたしは

リンドバーグ夫人みたいに空を飛んだり

水兵さんになって船に乗ったり

人魚になって深海の底の宝石箱を見つけたり

幼少時代に帰って

どこまでも続く野原を姉や妹とかけっこしたりしてみます。

でも、ほんとうは

海のような、空のような、野原のような

この部屋に続く扉を閉める時、

わたしは

鏡の中の自分の顔を見つめてみたりしているのです。

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マリア様からの贈り物

 

 つい最近まで、キッチンの窓辺で、一列に並んだパワーストーンが、燦々と降り注ぐ午後の日差しを浴びて輝いていました。息子たちがひとつずつ集めてくれたものなのですが、午後に流し台に向かう時、それらのパワーストーンを眺めながら、何年も前に、娘が南アメリカのどこかの国でお土産に買ってきてくれたパワーストーンのネックレスや、少女時代に長崎のシスターGが下さったペンダントのメダイのことを思い出していました。

 7月に入ったある日のことでした。コイン・ランドリーへ行った時、その近所にあるグッドウィル(Goodwill)というリサイクルショップに寄ってみると、そこで「グラブバッグ(Grab bag)」を見かけました。500グラムはありそうなずっしりと重たいその袋を手に取って見てみると、透明な袋の中には、小学生の女の子が使ってたのかな、と思わせるようなカエルのデザインの緑色の腕時計、ワイキキビーチの露店だったらひとつ1ドルで売られている貝のネックレスやキーホルダー、薄暗い廊下の奥の黒いビロードのカーテンの向こうでタロットカードをめくる占い師の胸元を彷彿させるようなエキゾチックな石とウッドビーズで作られたネックレス、ビンテージビーズの皮のアンクレットのほか、得体の知れない派手な合金のブレスレットや、コレクターが喜びそうな年号入りの錆びたバッジなどが入っていました。
 最後にこんな袋を見かけたのは7年以上も前だったかな、などと思いながら、プラスチックの袋をゆっくりと回していると、ちらりと、3年前に母の枕元に置いてきた娘のお土産にそっくりのパワーストーンが繋がれたネックレスが見えました。

 顔なじみの若い店員さんに「ぎっしりと詰まっていて中が見えないんだけれど、開けることはできないんですよね?このパワーストーンのネックレスだけ、ちょっと見せてもらいたいの。留め金が付いているのかな、と思って。。。」と訊いてみると、「ごめんなさいね~。グラブバッグだから、外側からだけ見て気に入ったら買ってもらう、ってことになってるのよ。」と言われました。よじれてしまっていてよく見えないこのネックレスは首に掛けたら一体どんな形になるのかな、などと想像しながらじっと透明な袋の中身を見ていると、彼女は、きっぱりと「中にどんな『福』が隠れているかわからないのがグラブバッグの良さなのよ。」と付け足しました。お正月に日本のデパートで見かける1万円の福袋を思い出し、福を売るには安すぎる値を付けてしまい悔やんでいるのかな(Goodwillは、公的扶助を受けている市民、ホームレス、障害者、失業者など社会的に不利な立場に置かれている人々の職業雇用や職業訓練のサービスを目的として経営している非営利団体です。)、と苦笑しながら、小学生位の女の子なら喜びそうな福袋を、ふたつ買うことにしました。
 
 帰宅後、早速、南アメリカで娘が購入したネックレスによく似たくだんのネックレスを袋から取り出してみると、デザインや大きさこそ全く異なるものの、石の色合いは全く同じでした。嬉しくなって、そのネックレスの石の感触をひとつひとつ指先で味わいながらためつすがめつ眺めた後、手前に置いて、祭りの夜店や駄菓子屋で売られているような玩具の首飾りやカエルの腕時計や、チェコビーズやグラスシードビーズの首飾りやごてごてした飾りがついた紛い物の金の腕輪など、中に入っていた品物を次々に取り出して、丸いキッチンテーブルの上に並べていきました。

 数分後、ジャングルの中に迷い込んだのかと錯覚するほど摩訶不思議な造形や色合いの腕輪や首飾りや安物のアクセサリーがじゃらじゃらとひしめき合う袋の中に、私は、バッテリーが切れてしまっているセイコー(SEIKO)社の女性用の腕時計がふたつと、グランマから孫娘への贈り物に違いないロザリオが紛れ込んでいるのに気が付きました。そして、最後に取り出した白いパールビーズのブレスレットには、遠い日に、長崎のシスターから頂いたのと同じようなスターリングシルバーのメダイと、十字架がついているのでした。

 私が「神様からの贈り物」だとか「天国のおかあさんからの贈り物」だといって涙した数日後、テーブルに並べてあった品々をしげしげと眺めながら夫が訊きました。「ところで、この、。。。宝石。。。だとか言ってたかな?一体これらはどうするの?」2袋分ぎっしりとテーブルの上を埋め尽くしていた珍品の数々を一瞥した私が「。。。その他もろもろに関しては。。。、あとで考える。」と答えたのは言うまでもありません。

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参照:
グッドウィル・インダストリーズ インターナショナル(Goodwill Industries International, Inc.)
住所:15810 Indianola Drive
Rockville, MD 20855
電話番号:(800) GOODWILL
連絡先:contactus@goodwill.org

パパ・バード大活躍!

 

 
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 2、3日前から裏庭を飛び歩いていたパパ・フィンチ。屋根のてっぺんで「どーこーにーしーよーうーかーなっ。」という具合に棲家にできる場所探しをしていましたが、決断を下しました。

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 トランペット・バインの葉っぱの陰です。

 あとは、お家が完成するのを待つだけです。

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 7月15日、父のお誕生日によせて。。。

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